RUNNERS HIGH! -サブフォーを目指してー

イグニスの肉体改造とマラソン、トレーニング方法についての記録をまとめたブログです。

板橋Cityマラソンで僕が得たもの

久々の更新になります。イグニスです。
3.19の板橋Cityマラソンは僕にとって忘れられないレースになりました。
自分自身で消化しきれるまで、振り返りをすることも控えていましたが、ようやく自分の中でも消化できたので、ここに記してまいります。

板橋Cityマラソンは、僕が数か月前から目標にしていたレースで、ハーフマラソンの実戦を積み重ねていたのは、まさしくここに焦点を合わせていたからです。

徐々に縮まるハーフマラソンの記録を観つつ、サブ4に向けて、僕なりに鍛錬と身体づくりを重ねてまいりました。今シーズンではフルマラソンはここ1本に絞っていたので、ここで何とか形を作りたい。そういう思いを持ちつつ、この日を迎えました。

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青空の中、少し気温が高くなることに若干の不安を覚えつつも、レースが始まるその瞬間を静かに迎えました。作戦としては、通常のハーフのタイムよりゆっくり目で走ろう。そのことだけを考えていました。慌てずに前半を終え、後半に余力を残す。

その作戦通り、最初のハーフまでは時を刻む感じで、リズムよく、そして給水地点で慌てずに給水・栄養補給をし、キロ5:20程度のペースで進み、前半のハーフを1時間55分程度で進みます。

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そこから、まだ余力が残っていたので、ペースを少し上げようとした、その瞬間。

右足に後ろの人の足が引っかかるアクシデント。
不運にも、そこで大きくバランスを崩し、転倒。
そこで、嫌な音とともに右足首が変な方向に曲がりました。

しばらく倒れて、そこから立ち上がるも、右足に全く力が入らない。
走ろうにも、右足に体重を乗せるだけで激痛が走る。

「あ・・・終わった。」

悔しかった。でも、気持ちを切り替えなければ。
そう。せめて完走を。諦めずに前へ前へ。

でももう走れない。ただひたすら直線を真っ直ぐ歩くだけ。
走れるということは幸せだと心の底から感じた反面、歩くことしかできない恐怖を感じながら、ひたすら、前へ前へ。寒さと自分の足がどうなっているかわからない恐怖を抱えながら、とにかく歩く。

屈辱。本当に悔しい。もう足を止めて楽になりたい。
多分、ここで足を止めても誰も何も言わないし、誰も観ていない。
それはわかってる。本当にわかってる。でも、リタイアだけはしたくなかった。
悔しさを心に刻み付けるため。マラソンの恐怖を感じるため、僕は歩き続けた。

25キロを超えたあたりから、キロ10分を超える。それでも、前へ前へ。
給水で止まる度、救急を見る度、僕は思った。

「もう楽になりたい。リタイアするか。」

それでも、その言葉を飲み込み、ひたすら前へ行く。
右足にかかる激痛が逆に、その折れそうな気持ちを奮い立たせる。
この痛みを忘れるな。走れない悔しさを忘れるな。

29キロから30キロ キロ18分48秒
33キロから34キロ キロ19分09秒

このタイムを刻みながら、とにかく歩く。

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それでもできる限り、足を止めずに歩いた。
そうすると不思議なもので、いつかは終わりが来るもの。
ゴールが見えてきた。最後くらいは走りたい。でも走れない。
その悔しさと悲しさを背負いながら、ゴールを迎える。

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推定タイム、5時間34分。目標タイムより1時間34分遅れ。
そして前半ハーフが1時間54分に対して、後半が3時間40分。
絶望的なタイム。でも、ゴールすることが出来た。

今はまだ尚、その後遺症が残っているため、この日を最後に僕はまだ走ることが出来ない。それでも、完走することができたことは、一つの誇りに思っています。
ハーフで走り抜けた思い上がりを、フルマラソンで挫かれた形にはなりましたが、これは僕自身の能力と根性が足りなかった結果に過ぎない。

この話をした人にこう聞かれます。

「走るの怖くなった?」

そして僕はこう答えます。

「走るのは幸せ。そしてリベンジを必ず果たすために1から再スタートします。」

まだ、僕の走る旅は終わらない。
できることなら、4月9日の「日立さくらロードレース」に出場したい。
その思いで、僕は今静かに復活の日を目指して、頑張っています。

走れる幸せを味わうことが出来たこと。
走れない恐怖を味わうことが出来たこと。
そして、諦めずにゴールを迎えることが出来たこと。

板橋Cityマラソンは僕に大事なものを与えてくれました。
次のフルマラソンに向けて、1から再スタートします。
みんなで頑張っていきましょう!

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